発達凸凹について


今回は、SSTの講義の中で紹介した「発達凸凹」をテーマにしたいと思います。

突然ですが、あなたは発達障害と発達凸凹の違いを説明できますか?

 

発達凸凹とは認知(知覚・理解・記憶・推論・問題解決などの知的活動)の能力の高い部分と低い部分の差が大きい人のことを言い、この発達凸凹に適応障がいが加わることによって、狭義の発達障がいとなります(参考:「発達障害のいま」杉山登志郎(講談社)他)。

 

子どもの頃から発達凸凹があったものの見過ごされ、大人になって就労場面や家庭場面で失敗経験を積み重ねたあげく、適応障害が起こり、結果として発達障害と診断されるという方の話を私も耳にします。

 

説明資料は、NPO法人発達障害をもつ大人の会(DDAC)が作成した「発達凸凹活用マニュアル」を使用しました。

当事者の困り感や実際の失敗談だけでなく、職場側が当事者をどのように受け入れたのかが、バランスよく綴られおり、個人的にとても気に入っている資料のひとつです。

登場する当事者の皆さんがとても前向きなことにも、たいへん励まされます。


 

マニュアルの2巻では、凸凹の傾向をセルフチェックすることができます。

気がつかなかった自分の傾向を知ることができたり、今まで分からなかったことが腑に落ちた方もいたようです。


2巻にまとめられている「トラブル!」と「発達凸凹 当事者の工夫・改善」は、今すぐ使える実践的な内容がまとめられているので、気に入ったものは日常生活の中で試して、よかったものは繰り返し行ってみてほしいです。そうすることで、自分に合った対処法を身につけることができます。

 

そして、発達凸凹に該当しなかった人は、発達凸凹の傾向のある人がどのようなことで困り、どのようなサポートを必要としているのかを知ることができたと思います。

当事者だけでなく、該当しない第三者も理解を深めることが大切で、お互いに意見を出し合いながら、さらに理解を深めたり、建設的に物事を進めていけたらと思っています。

 

また、少しずつプログラムの内容や様子をお伝えできればと思います。

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